コーヒー楽しんでいますか?
ご自宅でおいしいコーヒーを淹れるために役立つ情報をお送りできればと思っております。
これが「ドリップでトリップ」のブログとなります。
本日は”浅煎りコーヒーを美味しく淹れるには”と題して、浅煎りコーヒーの淹れるコツをご紹介いたします。
まず浅煎りコーヒーについて、深煎りコーヒーより淹れるのが難しいと言われています。
お店にご来店になられるお客様からも、「お店で飲むような味にならない」とよく言われます。
まずは浅煎りコーヒーの特長からご紹介します。
浅煎りコーヒーはその名の通り、焙煎度合いが浅いコーヒーを指します。
焙煎時間が短く加熱度合いが少ないため、コーヒー豆の細胞壁が壊れる率が少ないため、お湯をかけた際に成分が出にくくなります。
また水分含有量も深煎りに比べて高いため、お湯の浸透が悪くなります。
そのため、浅煎りコーヒーは抽出効率を高めて、しっかりと成分を出す必要があります。
では、しっかりとコーヒーの成分を出すにはどうするか。
3つのポイントでご紹介いたします。
まずは高めのお湯で抽出すること。
お湯の温度が高いと、コーヒーの成分が出やすくなります。
でも注意していただきたいことは、ぐらぐらと沸いた100度のお湯はNGとなります。
理想は92度ぐらいの温度が最適です。
お店でも92度でドリップしておりますので、お湯の温度を守っていただけるとお店の味を再現しやすくなると思います。
次に挽き目についてです。
コーヒーの成分の抽出についてですが、挽き目が粗いと出にくく、挽き目が細かいと出やすくなります。
また挽き目が細かいとお湯が触れる面積が多くなりますので、それだけ抽出効率があがります。
ただ細かくしすぎると雑味が出やすくなりますので、細かくしすぎるのもNGです。
美味しくならない時には、いつもより少し細かめの挽き具合に設定してドリップしてみてください。
最後に、最初の蒸らしの時に十分にお湯が浸透していないことが原因である場合があります。
当店では1投目はなるべくゆっくり、お湯は細く、中心から外側に向かって注いでいくようにご案内しております。
全てのコーヒーにしっかりとお湯が浸透することがコツになります。
当店ではあまりご紹介しておりませんが、スプーンなどで攪拌する方法も良いと思います。
ドリッパーをもってぐるぐると回して攪拌される方もいるかと思いますが、これは効率が悪いのでぐるぐる回すぐらいならスプーンを入れる方がいいかと思います。
あとコツとしては、3投目や4投目に、コーヒーを攪拌するように少し勢いをつけてドリップする方法もあります。
ぜひ、いろいろな淹れ方をしてお好みの味になるように調整してみてください。
あ、あとエイジングについても少しだけ触れておきます。
コーヒー豆は新鮮であるほどおいしいという、誤情報が時々聞こえてきますが焙煎した直後はあまり美味しく淹れることが出来ません。
煙の臭いが強かったり、コーヒーの風味がまだ十分に出ていないことが多いです。
深煎りコーヒーであれば数日ぐらいでいい風味が出だすのですが、浅煎りはいい味になるまで時間がかかります。
浅煎り度合いにもよりますが、焙煎日より1-2週間経過したころから飲み頃になる豆が多いです。
この焙煎日からコーヒー豆を寝かす工程をエイジングといいます。
浅煎りの豆は、ぜひエイジングを終わらせてからドリップしてみてください。
いかがでしたか。
ぜひ浅煎りコーヒーを美味しく淹れてみてくださいね。