昨日は午後の店舗営業を臨時休業とさせていただきました。
大変ご迷惑をおかけいたしました。
私事ではございますが、昨日は昼から資格試験を受けておりました。
もちろんコーヒー関係の資格になります。
よくコーヒー屋になるために資格は必要ですか、と聞かれることがあります。
私もそうですが、コーヒー関係の資格がなくてもお店は始めることができます。
(食品衛生管理などの資格は別途必要ですが。)
でもやっぱりコーヒー関係の資格がほしいなーと思い、でも簡単すぎる資格はいらないなーと考えておりました。
そこでcoffee stand switchも会員になっているSCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)が行っている「コーヒーマイスター」の資格試験に挑戦しました。
昨日の筆記試験の結果は9月頃とのことです。
また結果が来ましたらここでも報告しようかと考えておりますのでお楽しみに(笑)
さて、本日はコーヒーの品種について少しお話しようかと思います。
そもそもコーヒーとは、アカネ科コフィア属の「コーヒーノキ」という植物の果実の中の種子になります。
初めてコーヒーが見つかったお話はいくつかの逸話がありますが、おそらく15世紀半ばぐらいだったのではないかと言われています。
初めてコーヒーとして知られるようになったのは、エチオピア原産の「アラビカ種」という品種です。
これは後のスペシャルティコーヒーになりえるような品種の始まりでした。
このアラビカ種から皆さんよくご存じの、ブルボン、カトゥーラ、ティピカが派生していきます。
近年のコーヒー頂点に君臨するゲイシャ種もアラビカ種から生まれたと言われています。
コーヒー三大原種というブログのタイトルにしておりますが、コーヒーノキには100以上の種があると言われています。
しかしその大半は飲用に向いていないそうです。
ご紹介する三大原種が飲用として広く栽培されており、味わいもそれぞれ異なるものとなっております。
コーヒーが発見されて以降、このアラビカ種が広く栽培されていましたが問題がありました。
それはアラビカ種は栽培が難しい点にありました。
後に紹介する「ロブスタ種」に比べて栽培に適した気温の条件が厳しかったり、低地での栽培が難しかったり、なにより病虫害に弱いという点がありました。
そのため、手探りでコーヒー栽培を始めた国々はほんとうに大変だったと思います。
今でこそ栽培条件がはっきりしておりますが、当時はたくさん苦労して栽培していたかと思います。
話を少し戻しますが、アラビカ種は非常に飲用に向いておりました。
良質な酸味と強く特徴的なフレーバーが人々を魅了しました。
原産国であるエチオピアはもちろん、ブラジル、コロンビア、ホンジュラス、ペルーなどスペシャルティコーヒーを生産している国では主要品種となっております。
このアラビカ種ですが、非常に美味しいコーヒーを作れるのですが病虫害に弱いという特徴がありました。
特に1861年アフリカで広まった細菌性の病気「サビ病」は、アラビカ種に大きな打撃を与えました。
特にスリランカは壊滅的な被害を被り、コーヒーの栽培をあきらめて紅茶を栽培する国と変貌しました。
このサビ病対策として、リベリア原産の「リベリカ種」がアラビカの代替品として広まり始めました。
しかしサビ病への耐性が不十分な品種であったことや、収穫量が少ないこともあり広く広まることはありませんでした。
現在はフィリピンやマレーシアなどの一部のコーヒー生産国で栽培されていますが、日本に輸入されることはまずないかと思います。
私も飲んだことありませんので興味はありますが、おそらく生産国へ行かないと飲めないと思います。
ご興味のある方はぜひフィリピンやマレーシアへ(笑)
サビ病が広まることによりコーヒー栽培業界は非常に大きな打撃を受けました。
このサビ病対策として「カネフォラ種」が栽培され始めます。
カネフォラ種はコンゴ原産の品種で、サビ病対策として各国へ渡っていきました。
栽培条件もアラビカ種より緩かっため、アラビカ種では栽培できなかった地域までもコーヒー栽培に着手し始めました。
さらに単位面積当たりの収穫量が多かったのも魅力の一つでした。
しかしそのコーヒーの味は苦みが強く印象的な味でしたが、アラビカ種のような豊かな酸味がありません。
そのため現在でもスペシャルティコーヒーになれない品種として、工業用コーヒー(インスタントコーヒーや缶コーヒー)として生産されています。
もちろん味や風味はアラビカ種に劣りますが、コーヒーとしての生産はたくさんされております。
世界の生産量の60%がアラビカ種、残りの40%はこのカネフォラ種となっております。
いかがだったでしょうか。
コーヒーって本当に奥が深くて面白いですよね。
ぜひあなたもコーヒーの深みへハマってみてはいかがでしょうか。