皆さんはどうしてコーヒーを飲まれますか?
味がおいしいから?習慣になっているから?勉強や仕事に集中するため?
いろいろ理由があるかと思います。
またコーヒーを控えている方はどんな理由があるのでしょうか。
苦くて飲めないから、夜眠れなくなるから、妊娠または授乳中だから、、、などなど
コーヒーを飲む理由にも、コーヒーを控える理由にも、どちらにもコーヒーに多く含まれる「カフェイン」という成分が関係していることが多いのではないでしょうか。
そこで今回はコーヒーに含まれるカフェインについてのあれこれと、当店でも飲めるカフェインレスコーヒーについてご紹介いたします。
エチオピア発祥のコーヒーが広く世界に広まった理由に、イスラム教の祈祷の時に飲まれたためと言われています。
当時アルコールは既にあり、飲み物で酩酊する現象は知られていましたが、覚醒する飲み物として唯一コーヒーが用いられていました。
また当時は薬としての効能も期待されており、カフェインが脳や心血管、腎臓などに存在するアデノシン受容体に作用し、その働きを阻害することで、覚醒や興奮、血圧上昇や利尿作用など、様々な急性作用が現れると言われていますが、まだまだ医学的にも良く分かっていない子ttが多いそうです。
コーヒーを飲んでリラックスするという方も多いかと思いますが、カフェインの効能から考えると真逆の反応となります。
これがカフェインの効能を上回る成分があるのか、はたまたカフェインには別の効能があるのか、未知の部分が多い飲み物です。
さて、カフェインはさまざまな効能がありますが、よくお客様でも「カフェイン中毒やからコーヒーが無いとあかんねん」と言われる方がいらっしゃいます。
実際カフェインには軽い習慣性があることが知られていますが、あくまで軽度なものとなります。
どちらかというとカフェイン中毒という言葉やイメージが先行して、あたかも自身が中毒のように感じてしまう精神的なものが大きいと言われています。
実際にカフェインを経つと頭痛が発生するかたもいらっしゃいますが(カフェイン禁断頭痛)、数日経過すると解消するような非常に軽度なものと言われております。
また妊産婦、特に妊娠初期にカフェインを大量に摂取すると流産のリスクが高まると言われています。
ただしカフェイン200~300mg以内であれば、全く飲まない場合とほとんど差が無いそうです。
じゃあその200~300mgってどれぐらいなの?
コーヒーをはじめ、カフェインが含まれている飲み物のカップ1杯当たり(150ml)のカフェイン含有量をご紹介いたします。
●コーヒー:50~120mg(平均は約100mg)
●紅茶:60~80mg
●ウーロン茶:50mg
●緑茶:30~50mg
●ココア:20mg
こうやって比べるとコーヒーのカフェイン含有量は圧倒的ですが、先ほどの妊産婦が接種できるカフェイン量から逆算すると、普通のコーヒーでも2~3杯は問題ないそうです。
とは言え、やっぱり少しでもリスクを減らすためには、カフェインを飲まないという選択肢も正しいと思います。
そんな方にお勧めなのがカフェインレスコーヒー、通称デカフェコーヒーです。
コーヒーの苦み=カフェイン、という認識が昔からありましたが最近はそうではないと言われています。
実際カフェインを取り除いたコーヒーも苦いので。
コーヒーの苦みを感じる成分のうち、カフェインが占める割合は10-30%と言われています。
クロロゲン酸など、他にも苦みを生み出す成分があることが分かったためとなります。
つまりカフェインだけを取り除いても、コーヒーはちゃんと苦くなります。
ではカフェインはどうやって取り除くのか。
いくつか方法がありますが、日本では薬品などを使った方法は認可されていません。
現在の日本で飲まれるデカフェの多くはマウンテンウォータープロセスによるものが多いと思います。
非常に安全安心なカフェイン除去方法だと広く認知されています。
その方法は、、、
①カフェインを除去したい豆を水につける
②カフェインをはじめ、水溶性の成分が水に溶け出す(コーヒーの味や苦みも出ます)
③成分が出てカスカスのコーヒー豆を液から取り出し処分する。
④コーヒーの成分が十分に溶け出した液から、カフェインだけを取り除く
⑤同じ液に、新しいコーヒー豆をつける
⑥カフェイン以外の成分は水に飽和状態で溶けているので、豆からは溶質しない。
しかし液中はカフェインが除去されているので、コーヒー豆からカフェインのみ抽出される。
こんな感じの方法でカフェインを除去されます。
もちろん取り除いたカフェインも捨てることはせず、エナジードリンクなどのカフェインとして転用されます。
それはさておき、安全にカフェインだけを取り除いたコーヒーがカフェインレスとなります。
ただ完全に除去されたわけではありませんのでご注意を。3%以下には減っています。
ぜひカフェイン好きな方も、カフェインを控えておられる方もコーヒーを楽しんでください!