やっと美味しい中国スペシャルティに出会えました

switchは大阪府松原市でコーヒースタンドとして営業しております。
カフェとしてゆっくりご飲食を楽しまれるお客様も多いのですが、一応スペシャルティコーヒー専門店です。
自家焙煎ではなく、コーヒーのセレクトショップのような形態で営業しており、全国から美味しいコーヒーを探して販売しております。
自家焙煎は目指す味わい、例えば甘さを大切にする、明るい酸味と果実感あふれるなど、その焙煎所のこだわりが出るのですが、味わいになんとなく統一感というか似たり寄ったりになることがあります。
そんな焙煎所ごとのおすすめの産地、ロングセラーになる人気銘柄、こだわりの逸品を集めるとどうなるか、、、すごいことになるんです(笑)
今は5か所のロースターを使っているので、香りや味わいの違いは顕著です。
ぜひ試飲スペースで飲み比べていただければと思います。

 

さぁ、いよいよswitchのラインアップにも中国のスペシャルティが登場しました。
雲南省の嫌気性発酵x二次発酵xナチュラル製法=マジで美味しいです。
黄桃のようなトロっとした味わい、そしてswitchでは初となるイタリアンローストの苦みと甘さ、ぜひ飲んで頂きたいです。
どんなコーヒーか少しご紹介いたします。


このコーヒーは、雲南のコーヒー栽培を一緒に行っている曾(ソウ)さんが、管理を行っている農園の豆を輸入しました。
その名も天空農園(Sky Villa Farm)です。「農園にはコーヒーの木と大きく広がる空しかない」ことから天空農園の名付けたのだと、曾(ソウ)さんがおっしゃっていました。
実はこのダブルファーメンテーションという製法は一つの「失敗」から始まっています。
収穫したチェリーを、本来ならその日中に果肉除去しなければならないところを一晩放置してしまったのです。
それが偶然ちょうどいい発酵度合いになり、独特のフレーバーが引き出されていたのです。
袋の中で酸素が少ない状態で発酵が進む「嫌気性発酵」と呼ばれる状態でした。
そこからは、再現性が課題でした。
偶然美味しいフレーバーができたものの、発酵を進めすぎると品質劣化のリスクもあります。
何度も何度も実験を繰り返し、ちょうど美味しい発酵具合を再現できるようになっています。

さらにその嫌気性発酵だけでなく、プーアル茶の製法からヒントを得て、70回以上の実験により完成させた「二次発酵」のナチュラルプロセスで精製されています。

農家さんたちが収穫したコーヒーチェリーを集めて、色彩選別。
その後チェリーのまま袋に詰めてしばらく一次発酵(嫌気性発酵)させたのち、乾燥棚にチェリー同士が重ならないよう広げて乾燥させます(ナチュラル精製方法)。
乾燥中に二次発酵がすすむので、これをダブルファーメンテーションと呼んでいます。
これにより、お酒のような特徴的なフレーバーが引き出されています。

見事に中国でしか感じられないテロワールのコーヒーになりました。
複雑で芳醇な香りのコーヒーをお楽しみください。

 

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