コーヒーがお好きな方にとっては当たり前のことかもしれませんが、日常的にコーヒーを飲むけど自分で入れたりすることはないという方もたくさんいらっしゃるかと思います。
焙煎が終わったこげ茶色の豆なのは知っているけど、どんな風にコーヒーが豆から飲めるようになるかまではよく知らない。
そんな方へ、コーヒーの「マメ知識」をご紹介できればと思っています。
第1回は、コーヒーはどのように収穫されてコーヒー豆になるかというところの冒頭を少しだけ。
まずコーヒーは「コーヒーノキ」という木に赤い実が実るところから始まります。
この赤い実の中にある種が「コーヒーの豆」になります。
世界中でコーヒーが飲まれるようになった理由の一つに、カフェインが多量に含まれていることが考えられます。
そもそも植物としてのコーヒーの起源はアフリカ大陸のエチオピアと言われています。
アラビア半島のアデンにてイスラム教徒がコーヒーを飲むと夜通し祈れる覚醒の実として常用しだした、
イスラム修道僧が美しい鳥に導かれてコーヒーの実を発見したというシューク・オマルの伝説、
普段はおとなしいヤギが赤い木の実を食べると夜通し騒ぎまわっているのを見たヤギ飼いがコーヒーを発見した、
所説ありますが、コーヒーノキが自生していたのはエチオピア近郊で間違いないと言われています。
(ちなみにヤギ使いのお話は「カルディの伝説」と言われ、皆さんよくご存じのコーヒーショップの名前の由来になっています)
コーヒーの起源の歴史は話せば長くなり、面白く話せる自信が今のところ無いのでこのあたりにします。
話が脱線しましたが、エチオピア原産のコーヒーノキから赤い実が採れ、サクランボのように赤く染まるので「コーヒーチェリー」と呼ばれています。
実はこのコーヒーチェリーから種を取り出すのは、ペロっと剥けば済む話ではございません。
実は何層にもなっている一番内側にコーヒーの種子があります。
果肉を剥くとぬるぬるした透明の粘液質(ミューシレージ)があり、そのぬるぬるの内側に内果皮(パーチメント)、さらにその内側に銀皮(シルバースキン)があり、さらにさらにその内側に種子が向かい合うように2個入っています。
このようにたくさんの層に包まれているコーヒーチェリーから種子を取り出す方法を ”精製” と呼びます。
この精製方法によってコーヒーの持つポテンシャルがどこまで引き出されるかが決まります。
たくさんの精製方法があり、それぞれの国の地形や天候などによって様々です。
コーヒーの面白いところの一つでもありますが、とても長くなるのでまた別の記事にてまとめたいと思います。
次回はコーヒーの品種のお話が出来ればと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。