よくお客様よりドリップのお湯の温度や、飲み頃のコーヒーの温度について聞かれます。
またコーヒー豆の保存は冷凍庫がいいの?と、豆の保存方法についても聞かれることが多いです。
なので本日は【淹れ方の極意】と題して、コーヒーと温度の関係をご紹介いたします。
まずはハンドドリップする際のお湯の温度。
100度はよくないんでしょ?っていうのは聞いたことがある方も多いのでは?
温度による味の違いは誰でも簡単にお試しいただけるので、ぜひ試しに入れてみてください。
まず100度、これはなかなかすごい味ですよ。
コーヒーの味はしっかりと出るのですが、雑味もしっかり出ています(笑)
そして低めの温度、たとえば80度ぐらいで淹れたらどうなるか。
ん-コクがない、というか薄くて物足りない。
まぁこの味が好きっていう方もいらっしゃるかと思います。
coffee stand switchでは、92度でドリップしています。
これぐらいが一番おいしくドリップできます。
ではどうやって92度でドリップできるか。
ケトルの種類によってご紹介。
まず電気ケトルをお持ちの方、これは簡単ですよね。
温度設定を92度にすればいいだけです、あぁなんて簡単!
当店でハンドドリップに使用しているのはBrewistaの電気ケトルです。
温度設定もできて、注ぎやすくて、何よりおしゃれです。
https://switchstore.base.ec/items/75547947
↑気になる方は上記より詳細ご覧ください。
そして電気ではないケトルをお持ちのかた。
いちいち温度計を差し込んで温度調整するのめんどくさいですよね。
でもじつは超カンタンなんです。
まずは湯沸かし器みたいなもので100度のお湯を準備します、そして室温になったケトルに100度のお湯を注いてください。
そうすると、あら不思議!92度ぐらいに(季節にもよりますが)。
なので電気ケトルでなくても適温でハンドドリップは簡単にできるんですよー!
次に飲み頃の温度について。
これは好みのあるので一概には言えませんが、一般的にホットコーヒーの飲み始めは65度~70度がおいしいと言われています。
ハンドドリップで抽出したての温度って85度ぐらいなので、かなり熱すぎます。
そして熱すぎると味がよくわからないことが多いので、やっぱり少し冷ましてからがおいしいと思います。
実は少しぬるめで飲むと違った味になるのはご存じですか。
特に甘みの感じやすさについては、60度ぐらいがよく感じられるかと思います。
少しぬるめのコーヒーも美味しいので、ぜひ飲んでみてください。
そして最後にコーヒー豆の保存方法の温度についてです。
まず挽く前の豆の状態で保存される方、おすすめは常温保存になります。
常温でキャニスター缶のような密閉しており、かつ光による劣化を防げる容器です。
これで焙煎後2~3カ月はほとんど劣化を感じずに美味しく飲めるかと思います。
「じゃあ冷凍はよくないの?」そんなことはありません。
単純に豆の劣化スピードについては、冷凍が圧倒的に遅いんです。
じゃあなぜ冷凍での保存をおすすめしないのか。それは「結露」が関係します。
コーヒーを飲むために冷凍庫からコーヒーを出して、飲む分だけ掬って戻す、この行為がよくないんですよね。
冷え冷えの豆にお部屋の空気が触れると、豆の表面が結露して濡れてしまいます。
これが風味を損なう原因なんですよね。
ただ劣化のスピードを押さえるという意味では冷凍は非常に有効ですので、以下の場合には常温より冷凍をおすすめします。
●ジップロックのような小分け袋に飲む分ごとに小分けして冷凍する(超絶めんどくさいですが)
●1カ月以上先に飲むつもりのコーヒー豆(これも封を開けずに室温まで戻してから、コーヒー袋を開けてください)
(粉の状態で保存されている方は、保存方法によらず1週間ぐらいを目安に飲み切ってもらえるといいと思います)
いかがだったでしょうか。
コーヒーと温度って密接に関係しているんですよね。
他にもコーヒー豆を挽く際の熱や、ドリップの途中で70度ぐらいにお湯の温度を下げる、、、などなど
温度とコーヒーの関係性は、コーヒーが好きになればなるほど気になる存在になると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。