旅するようにコーヒーを楽しむ”インドネシア”

香りのエチオピア、甘みのブラジルなど、コーヒーの味や風味は栽培された土壌や環境に大きく左右されます。

それぞれの国で試行錯誤しながらおいしいコーヒーを作っているため、それぞれの国ごと、細かく言うと農園ごとに味が異なります。

これがスペシャルティコーヒーの魅力であり、醍醐味であると思います。

今回は個性的な「インドネシア」のコーヒーについてご紹介したいと思います。

日本から赤道に向けて南下するとインドネシアがあります。

約17000の島々からなる国で、標高や気温や降雨量などは島ごとに様々なため、個性豊かなコーヒーが生産されています。

以前ご紹介した、ジャコウネコの糞から作られるコーヒー「コピ・ルアク」の生産地の一つでもあります。

また、どんなコーヒーとも似つかない「マンデリン」の生産国でもあります。

 

インドネシアにコーヒーを持ち込んだのはオランダ人と言われております。

インドから持ち込まれたアラビカ種から始まり、コーヒー栽培の歴史はかなり古い国となります。

商業的に大規模な栽培が進み、1712年にはオランダに向けて輸出されるほどになりました。

しかし1877年に転機が訪れます。

コーヒーの葉が金属が錆たように茶色く変色する「サビ病」が広まり、インドネシアのアラビカ種は全滅してしまいます。

コーヒーの伝染病により大打撃を受けた農園は、より病気に強いカネフォラ種のロブスタの栽培に転作していきます。

そして現在では世界第4位のコーヒー生産国へとなりました。

そしてコーヒーの品評はGグレードを採用しており、欠点数によってG1-G6へ分類されます。

日本へのコーヒー生豆輸入量ランキングでも、ブラジル、コロンビア、ベトナムに次いで第4位となります。

個性的なコーヒーが多く生産されており、その中でも「マンデリン」は独特の風味を持ちます。

 

喫茶店ブームのころにコーヒーを良く飲んでいらっしゃった方にはなじみがある名前かと思います。

当時「ブルーマウンテン」と並び、高級豆として広く認知されていました。

その味はとても個性的で、スパイスのような香りと、根菜のような少し土っぽい味が癖になります。

当店のコーヒー豆販売ランキングでもいつもトップ3に入る、ファンを獲得しているコーヒー豆になります。

マンデリンは他に類を見ない特別な精製方法をしています。その名も「スマトラ式」です。

コーヒーチェリー収穫後にそのまま天日干しを行うものがNatural、パルパー(果肉除去機)でミューシレージ(粘液質)の状態になった豆を水につけて発酵させるものをWashedと言いますが、スマトラ式はミューシレージの状態の豆を乾燥する工程へ進めます。

そして生乾きの状態で脱穀、その後もう一度乾燥の工程へ進み生豆へとなります。

この特殊な精製方法はスマトラのあたりの気候に影響があります。

スコールなどによる突発的な雨が多く、乾燥に長期間費やすことが出来ません。

乾燥工程を2回に分けることにより、それぞれの工程が短くなるため雨の影響が少なくなります。

また、生乾きの状態で脱穀するためコーヒー豆がひん曲がった状態で仕上がることが多いのも特徴となります。

いかがだったでしょうか。

インドネシアでは特徴的なコーヒーが多く、その代表的なものに不動の人気を誇るマンデリンがあります。

現在在庫ございますので、ウェブショップにて取り扱いございます。

https://switchstore.base.ec/items/74634423

まだマンデリンをお飲みになったことがない方は、ぜひ店頭の試飲コーナーへお越しください。

かなり好みが分かれる(うぇ、これは飲めん!って言われる方もいます)コーヒーですが、ハマるとこれ以外飲めなくなります。

残り少なくなってきましたのでお早めに

 

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