コーヒーにはたくさんの品種があります
みなさんはスーパーでお米を買われるときに、好きな銘柄を選んだりしますか。
コシヒカリ、あきたこまち、ななつぼし、ひとめぼれ などなど、、、
それぞれ甘みや粘り、コシのつよさなど特徴があるので面白いですよね。
実はコーヒーにも品種はたくさんあり、一説には1000種類以上あるとのことです。
原種に近いものから自然交配でできたもの、研究所で人工的に交配させたSL種などなど、
コーヒーも品種ごとにかなり違いがあり、少し知っておくとコーヒーがより楽しくなるかと思います。
あまりたくさん紹介しても何が何だかってな感じになるかもしれませんので、大きく分けて2種類をご紹介いたします。
●ロブスタ(カネフォラ種)
病気に強く、高温多湿の環境でもよく育ち、1本の木からたくさんの実をつける非常に優秀な品種です。
後に記述する"アラビカ種"に比べ味は劣ると言われています。
酸味が弱い代わりに苦みと渋みが強く、インパクトが非常に強い品種になります。
ブレンドコーヒーでもロブスタを少し入れると一気にコーヒー感が強くなるほど、パンチのある品種です。
そんなロブスタですが、一般的には缶コーヒーやインスタント、スーパーで売られている安いレギュラーコーヒー豆に採用されることが多いです。
これは価格が安価であり生産量が安定していることが挙げられますが、「苦くてまずい」コーヒーしかご存じない方は、おそらくロブスタしたお飲みになられたことがないのかもしれません。
●アラビカ種
アラビカ種はたくさんのおいしい種類があります。
ブルボン・ティピカ・カツーラ・カツアイ・アマレロなどなど、、、
スペシャルティコーヒーとして販売されているほとんどは、このアラビカ種に分類されます。
なぜアラビカ種の方がおいしいか、それは成分の違いと言われています。
コーヒー豆にはショ糖やクロロゲン酸とよばれる成分が含まれており、この成分がおいしいと感じる理由であることが多く、アラビカ種にはこれらがロブスタ種に比べ多く含まれています。
さて、スペシャルティコーヒーを販売しているコーヒーショップではよく「シングルオリジン」という言葉を耳にされるかと思います。
これはコーヒーの生産が国名でざっくりと分類されるのではなく、地域や農園まで追跡することができ、時には単一の生産者まで明記することができるコーヒーのことを指します。
さらに上記で示したコーヒーの品種や精製方法までも明確に提示できる豆であることが「シングルオリジン」と呼ばれます。
例えば「日本のお米」ではなく、「新潟のコシヒカリ」、さらには「魚沼産のコシヒカリ」といった具合です。
しかしシングルオリジンが必ず美味しいというわけではありません。
複数の農園の豆をごちゃまぜにして輸出されると、生産者は頑張って作るモチベーションは上がらないですよね。
なんぼ頑張って作っても評価されないのでは、頑張る必要がないですよね。
そういう意味ではシングルオリジンは、頑張って高品質な美味しいコーヒーを作れば評価されやすく、生産者は美味しいコーヒーを作るモチベーションが上がりますよね。
しかし個人の農園では、農協などに比べて精製設備や人件費などが足りないことがあり、結局農協単位のコーヒーのほうがおいしいこともあります。
そういう意味で「シングルオリジン」はおいしい証明ではなく「トレーサビリティ(追跡可能性)」を表していると思っていただければと思います。
いかがだったでしょうか。
インスタグラムの方では、コーヒーのシングルオリジンとウイスキーのシングルカスクについて投稿いたします。
ぜひ合わせてお読みいただければ楽しいかと思います。
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最後までお読みいただきありがとうございました。